痛風にご用心②

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尿路結石

尿酸値が7.0mg/dLを超えたら『高尿酸血症』と呼びます。高尿酸血症の患者の30%に腎結石を認められると言われています。多くの高尿酸血症の患者は尿中の尿酸排泄量も増加する傾向にあり、これを高尿酸尿症と言います。前回、尿酸は温度で溶解度が変化することをお伝えしましたが、PHによっても変化します。尿酸はアルカリ性で溶解し酸性で難溶となるため、尿のPHが低下すると結石の発症頻度が増加します。したがって高尿酸血症で尿路結石を罹患している場合には尿をアルカリ化することが重要です。尿をアルカリ化する治療を溶解療法といいます。尿酸結石は溶解療法で治療可能な結石ですが、日本人の尿路結石はシュウ酸カルシウムなどのカルシウム結石が約80%以上を占めており、これらは溶解療法は出来ませんので誤解のないようにしてください。尿をアルカリ化する薬剤を毎日服用する必要があることや尿が酸性化すると結石が再発しやすいことから尿酸結石の管理は大変です。摂取するべき食品として、乳製品は血清尿酸値を低下させ痛風のリスクも増加させないことや緑黄色野菜や海藻類は尿のアルカリ化を促すことで尿中での尿酸の溶解度を高めることを覚えておくとよいでしょう。

痛風発作時の対処法

痛風は前兆期、発作期、回復期に分類されます。前兆期には発作予防薬を使用し発作期には鎮痛剤を使用します。また発作期には患部を心臓より高くして冷やすと効果的です。一方で温めたりもんだりすると逆効果です。発作期には尿酸値の急激な変動はかえって逆効果をなりますので尿酸値を無理に下げる治療も厳禁です。

梅雨が明け本格的に夏がやってきました。もともと夏場は尿路結石患者が多くなる時期です。とくに高尿酸血症や痛風の既往がある方は飲水量や食事内容などに注意してお過ごしください。

本日は以上です。