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日本人におけるワクチン投与後の抗体価変化

[2021.06.16]

現在の当院のワクチン予約ですがに6月10日に大阪市から供給された分はすべて埋まりました。それに伴い新たに新規供給を受ける運びとなりました。したがって予約受付は可能ですので必要な方は専用ダイヤルにご連絡ください。

さて6月3日に千葉大学からファイザー製の新型コロナワクチン接種後の抗体価変化における発表がありましたので本日はそのお話をします。

対象と結果

・1回目接種前は2,015例(男性:719例、女性:1,296例、21~72歳)、2回目接種後には1,774例(男性:606例、女性:1,168例、21~72歳)から血液が採取されました。このうち、接種前の段階で抗体が陽性だったのは21例(1.1%)でした。
2回目接種後、1,774例中1,773例(99.9%)が抗体陽性となりました。
・抗体価は接種前の中央値が<0.4U/mL(多くが全く抗体が無い状態)だったのにたいし接種後は2,060U/mLに上昇していました。

多変量解析結果

・ワクチン接種後の抗体価が上がりにくい因子

(1)免疫抑制剤を服用(2)高年齢(3)副腎皮質ステロイド薬を服用(4)飲酒頻度が高い

・ワクチン接種後の抗体価が上がりやすい因子

(1)COVID-19既往歴あり(2)女性(3)1回目と2回目の接種間隔が長い(18〜25日)(4)抗アレルギー薬を服用(花粉症薬など)

副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤を服用されている場合には免疫応答が抑制されることが抗体価上昇を阻害する原因と考えられます。

一方で抗アレルギー薬を服用されている方はアレルギー素因であるが故、免疫応答が強く働く結果抗体価が上昇しやすいと考えられます。

新型コロナワクチンは免疫機能を強化するためのブースター効果として2回目の追加投与を必要とします。以前から1回目と2回目の間隔は長いほど効果が高くなることは指摘されていましたが、今回の結果もまさにそれを裏付けています。また2回目投与後の2週間以内に抗体価上昇のピークが来ることもわかりました。これは集団免疫が獲得される際にマスクoff日の指標になるかもしれないですね。

本日は以上です。

【参考文献】
1)Antibody responses to BNT162b2 mRNA COVID-19 vaccine in 2,015 healthcare workers in a single tertiary referral hospital in Japan(medRxiv)

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