膀胱鏡検査に人工知能(AI)導入?

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膀胱内の精査をするうえで重要な検査に膀胱鏡というものがあります。現在は胃カメラのように軟性ファイバーを用いるため痛みもほとんど無く挿入することが可能です。

膀胱腫瘍の主症状である無症候性血尿の場合にはガイドライン上から膀胱鏡検査が推奨されます。

膀胱腫瘍の形態は大半が乳頭状腫瘍として認められますが、なかには腫瘍なのか炎症性粘膜なのか判断しにくい上皮内癌という形態があります。現在は膀胱鏡検査にNBI(narrow band imaging)という特殊なシステムを使用することで検出感度は上昇しますが、AI(人工知能)を導入することで感度が上昇するか検討した論文をご紹介します。

〈方法〉

6つの病院から10,729人の患者の69,204枚の画像が収集され検査比較に使用。

〈結果〉

膀胱鏡検査人工知能診断システム(CAIDS)は12秒という短い待ち時間で、高い精度と感度(精度= 0.939、95%CI = 0.902〜0.964、感度= 0.954、95%CI = 0.902〜0.983)を示しました。

〈結論〉

CAIDSは短い遅延で正確な膀胱癌の検出を実現しました。CAIDSは上皮内癌などの一般的に誤診される症例に対しても膀胱癌の診断精度を高めることから、膀胱鏡検査時間を短縮することまで多くの臨床的利点を提供する可能性があります。

 

今後、AIは医学にも大いに貢献してくれそうです。ただそれらの導入費用だけが心配ですが(笑)

本日は以上です。

引用サイト;Shaoxu Wu,et al.An Artificial Intelligence System for the Detection of Bladder Cancer via
Cystoscopy: A Multicenter Diagnostic Study.Journal of the National Cancer Institute.2022 Feb, Volume 114, Issue 2,220–227

 

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