腎血管筋脂肪腫・腎嚢胞について
腎血管筋脂肪腫は、血管・平滑筋・脂肪組織の3つの成分が混ざってできた良性腫瘍です。腎嚢胞は、腎臓の中に液体が溜まった袋状の病変を指します。どちらも良性の病変で、がんではありません。
多くの場合、健康診断や人間ドックの超音波検査(エコー検査)で偶然見つかります。自覚症状がないまま発見されることがほとんどです。ただし、腫瘤の大きさや状態によっては、定期的な経過観察や治療が必要になることもあります。
大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックではエコー検査で丁寧に評価し、必要に応じて連携病院でのCT検査をご案内しています。経過観察が必要な方には、適切な間隔でフォローアップを行っています。
こんなお悩みはありませんか?
- 健康診断で腎臓に腫瘤があると指摘された
- 経過観察と言われたが心配で相談したい
- どのくらいの頻度で検査を受けるべきか知りたい
- 悪性の可能性がないか不安
- 定期的にエコー検査でフォローしてほしい
など
腎血管筋脂肪腫・腎嚢胞の特徴
腎血管筋脂肪腫の特徴
30~50代の女性に多くみられます。ほとんどが1個だけできる孤発性ですが、結節性硬化症という遺伝性の病気に合併する場合は両側の腎臓に複数できることがあります。
腫瘍が4cm未満の場合は症状が出ることはほとんどありません。4cm以上になると出血のリスクが高まります。
CT検査で脂肪成分が確認できることが、診断の決め手となります。腫瘍が大きくなると、腰や背中に鈍い痛みを感じたり、血尿が出たりすることがあります。稀に腫瘍が破裂して、急激な腹痛やショック状態になることもあります。
腎嚢胞の特徴
年齢とともに増える傾向があり、50歳以上の約半数に認められます。ほとんどが単純性腎嚢胞で、症状もなく治療の必要もありません。複数の嚢胞ができることも珍しくありません。
嚢胞が大きくなると、腰痛や脇腹の痛みを感じることがあります。嚢胞に細菌感染が起きると、発熱や強い痛みが生じます。内部の構造が複雑な嚢胞は、稀に悪性の可能性を考えて精密検査が必要になることもあります。
腎血管筋脂肪腫・腎嚢胞の原因
腎血管筋脂肪腫の原因
多くは原因不明の孤発性で、1つだけできるタイプです。女性ホルモンの影響を受けると考えられており、女性に多くみられます。妊娠中に大きくなることもあります。
結節性硬化症という遺伝性の病気に合併する場合は、両側の腎臓に複数の腫瘍ができることが多く、若い年齢から発症します。
腎嚢胞の原因
加齢に伴う自然な変化として発生します。腎臓の細い管が詰まって、その先に液体が溜まることで嚢胞ができると考えられています。年齢が上がるほど、嚢胞の数も増える傾向があります。
単純性腎嚢胞は良性の変化で、特に心配する必要はありません。両側の腎臓に多数の嚢胞ができる多発性嚢胞腎では腎機能が低下することがあります。
腎血管筋脂肪腫・腎嚢胞の検査・診断
超音波検査(エコー検査)
最も基本となる検査です。痛みもなく短時間で実施でき、腎臓の腫瘤の有無や大きさを確認できます。当院でも実施しており、定期的なフォローアップに活用しています。
CT検査
より詳しい評価が必要な場合に行います。腎血管筋脂肪腫では、特徴的な脂肪成分の有無を確認します。腎嚢胞では、造影剤を使って内部の構造や壁の厚さを評価し、悪性の可能性がないか判断します。連携医療機関にて実施いたします。
MRI検査
必要に応じて実施します。CT検査よりもさらに詳細な組織の性状を評価できます。連携医療機関にて実施いたします。
腎機能検査
血液検査と尿検査で、腎臓の働きに問題がないかを確認します。
定期的な画像フォローアップ
経過観察が必要な場合、6ヶ月~1年ごとにエコー検査やCT検査で大きさの変化を確認します。
腎血管筋脂肪腫・腎嚢胞の治療方法
腎血管筋脂肪腫の治療
4cm未満の場合は経過観察となります。6ヶ月から1年ごとにエコー検査やCT検査で大きさの変化を確認します。4cm以上になると出血のリスクが高まるため、治療を検討します。
治療方法には、カテーテルで腫瘍の血管を詰める経カテーテル的動脈塞栓術、外科的に腫瘍を切除する手術、分子標的薬による薬物療法があります。妊娠可能な年齢の女性は、妊娠中に腫瘍が大きくなるリスクがあるため、慎重な経過観察が必要です。
腎嚢胞の治療
単純性腎嚢胞は治療の必要がなく、定期的な画像検査で変化がないことを確認します。複雑性嚢胞の場合は、悪性の可能性を評価するため詳しい検査を行います。
症状がある場合は、針を刺して内容液を抜く穿刺吸引や、再発を防ぐための硬化療法を行います。大きな嚢胞で症状が強い場合は、手術で嚢胞を切除することもあります。嚢胞に感染が起きた場合は、抗生剤で治療します。
当院での対応
当院ではエコー検査による定期的なフォローアップを行っています。CT検査やMRI検査が必要な場合は、連携医療機関へスムーズにご案内します。治療が必要な場合は適切な専門医療機関をご紹介し、治療後のフォローアップも当院で継続して行います。
