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精巣上体炎について

精巣上体に細菌が感染します

精巣上体炎について

精巣上体炎は、精巣上体(副睾丸)に細菌が感染して炎症を起こす病気です。精巣上体は精巣の横にある器官で、精子を成熟させて貯蔵する役割を持っています。

感染が起こると陰嚢が腫れて痛み、発熱を伴います。若年者では性感染症、中高年では尿路感染症が原因となることが多く、年齢層によって原因菌が異なります。

陰嚢の急な痛みは精巣捻転との鑑別が重要です。精巣捻転は緊急手術が必要な病気のため、陰嚢に痛みや腫れがある場合はお早めに大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックへご連絡ください。

精巣上体炎の種類

精巣上体炎は、大きく急性と慢性に分けられます。

急性精巣上体炎

陰嚢の腫れ、痛み、発赤、熱感が主な症状です。38℃以上の発熱を伴うこともあります。痛みは精巣上体から始まり、次第に精巣全体に広がることがあります。歩いたり、立っていたりすると痛みが悪化し、陰嚢を持ち上げると痛みが軽減することが多いです。

慢性精巣上体炎

急性期の治療が不十分だった場合、慢性化することがあります。陰嚢の鈍い痛みや違和感が長く続き、精巣上体にしこりが残ることもあります。

精巣捻転との鑑別

精巣捻転は発症時、突然激しい痛みを伴いますが、精巣上体炎は徐々に症状が悪化する傾向があります。精巣捻転は思春期の若年者に多く、精巣上体炎は性活動期の成人や中高年に多くみられます。鑑別が難しい場合は、緊急手術で確認することもあります。

こんなお悩みはありませんか?

  • 陰嚢が腫れて痛い
  • 陰嚢を触ると熱を持っている
  • 発熱がある
  • 精巣(睾丸)の横にしこりを触れる
  • 排尿時に痛みがある
  • など

精巣上体炎の原因

若年者(性活動期)の原因

性感染症が主な原因です。クラミジアや淋菌が尿道から精巣上体へ逆行性に感染します。尿道炎を伴っていることが多いです。

中高年の原因

尿路感染症が主な原因となります。大腸菌などの腸内細菌が原因菌となることが多いです。前立腺肥大症による排尿障害や、尿道カテーテルの留置などが感染の誘因となります。

その他の原因

稀に結核菌による結核性精巣上体炎が起こることがあります。尿道の処置や手術後に感染が起こることもあります。ムンプス(おたふくかぜ)ウイルスが原因となることもあります。

精巣上体炎の検査・診断

問診・視診・触診

症状の経過、性行為歴、排尿症状についてお聞きします。陰嚢の腫れ、精巣上体の圧痛、精巣(睾丸)との位置関係を確認します。

超音波検査(エコー検査)

精巣上体の腫大や血流の増加を確認します。精巣捻転との鑑別にも有用な検査です。

尿検査・尿道分泌物検査

尿中の白血球や細菌の有無を調べます。性感染症が疑われる場合は、尿道分泌物の検査で原因菌を特定します。

血液検査

炎症の程度を評価するため、白血球数やCRPなどを測定します。

精巣捻転との鑑別

検査を行っても精巣捻転が否定できない場合は、緊急手術で直接確認することがあります。

精巣上体炎の治療方法

抗菌薬による治療

原因菌に応じた抗菌薬を投与します。若年者で性感染症が原因の場合は、セフトリアキソンの注射やアジスロマイシンの内服などを使用します。中高年で尿路感染症が原因の場合は、ニューキノロン系などの抗菌薬を使用します。症状が重い場合は点滴治療が必要で、入院となることもあります。

対症療法

消炎鎮痛薬で痛みを和らげます。急性期には安静と局部冷却も有効です。

パートナーの検査・治療

性感染症が原因の場合は、パートナーも検査と治療を受けることが重要です。お互いにうつしあうこと(ピンポン感染)を防ぐため、治療完了まで性行為は控えてください。

膿瘍形成時の治療

抗菌薬で改善しない場合や膿瘍(膿の塊)ができた場合は、切開して膿を排出する処置が必要になることがあります。

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