男性不妊について
不妊の約半数に男性因子が関与します

不妊症は、1年以上避妊せずに性交渉を持っても妊娠しない状態と定義されます。不妊症のカップルの約半数に男性因子が関与しているとされています。
不妊治療はパートナーと一緒に取り組むことが大切です。男性のみに原因がある場合もあれば、男女両方に原因がある場合もあります。精子の数や運動率の低下、精子の通り道の閉塞、性機能障害など、原因は多岐にわたります。
早期に検査を受け、適切な治療を行うことで妊娠の可能性を高めることができます。泌尿器科専門医による診療が重要ですので、一度大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックへご相談ください。
こんなお悩みはありませんか?
- 1年以上妊娠しない
- 精液検査で異常を指摘された
- 精索静脈瘤があると言われた
- 子供を望んでいるが自分に問題がないか心配
- パートナーと一緒に検査を受けたい
男性不妊の原因
造精機能障害
精子を作る機能が低下している状態で、男性不妊の約80~90%を占める最も多い原因です。精子がまったく作られない無精子症、精子の数が少ない乏精子症、精子の運動率が低い精子無力症などがあります。
造精機能障害の原因として最も多いのは精索静脈瘤です。手術により改善が期待できます。原因不明の特発性も多くみられます。低ゴナドトロピン性性腺機能低下症などのホルモン異常、クラインフェルター症候群などの染色体異常、停留精巣の既往、抗がん剤治療や放射線治療、おたふくかぜによる精巣炎、高温環境への長時間曝露なども原因となります。
精路通過障害
精子の通り道が詰まっている、または閉塞している状態です。精巣(睾丸)では精子が作られているのに精液中に精子が出てこない閉塞性無精子症が代表的です。精巣上体炎の後遺症、鼠径ヘルニア手術後の合併症、先天性精管欠損などが原因となります。
性機能障害
勃起障害(ED)、射精障害、性交障害などが原因で妊娠に至らない場合があります。糖尿病や高血圧などの生活習慣病、ストレスも原因となります。
原因不明
検査で明らかな異常が見つからない場合もあります。特発性造精機能障害と呼ばれます。
男性不妊の検査・診断
問診
挙児希望期間や性交渉の頻度をお聞きします。既往歴として精巣炎、精巣上体炎、停留精巣の手術などがないか確認します。服薬歴、喫煙、飲酒、職業環境なども重要な情報です。
精液検査
最も重要な検査です。2~7日間の禁欲期間の後に精液を採取します。精子濃度、運動率、形態を評価し、WHO基準値と比較します。検査結果にはばらつきがあるため、2回以上の検査が推奨されています。
ホルモン検査
FSH、LH、テストステロン、プロラクチンなどを測定します。
超音波検査(エコー検査)
精巣(睾丸)の大きさや精索静脈瘤の有無を確認します。
その他の検査
必要に応じて精子DNA断片化検査、染色体検査、遺伝子検査を行います。閉塞性無精子症の診断には精巣生検を行うこともあります。
男性不妊の治療方法
原因に応じた治療
精索静脈瘤がある場合は手術により精液所見の改善が期待できます。ホルモン異常がある場合はホルモン療法を行います。閉塞性無精子症に対しては精路再建術を行います。無精子症で精巣(睾丸)内に精子がいる場合は精巣内精子回収術(TESE)を行います。こうした治療が必要な場合、専門機関と連携して対応いたします。
生活習慣の改善
喫煙は精子に悪影響を与えるため禁煙が重要です。節酒、適正体重の維持、ストレス管理も大切です。長時間の座位やサウナを避け、精巣(睾丸)を温めすぎないようにします。下着はブリーフよりトランクスの方が推奨されます。
サプリメント
亜鉛、葉酸、ビタミンEなどのサプリメントが使用されることがありますが、効果は限定的です。
生殖補助医療
精子の状態に応じて、人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)などの生殖補助医療を産婦人科と連携して行います。
パートナーと一緒に
不妊治療は夫婦で取り組むものです。パートナーの検査も同時に進めることが重要です。当院では産婦人科とも連携しながら、ご夫婦をサポートします。
