薬剤紹介
SGLT2阻害薬
糖を排出し、腎臓の負担を軽くする新しいアプローチ
SGLT2阻害薬は、もともと糖尿病の治療薬として開発されましたが、現在では「慢性腎臓病」や「心不全」の治療に欠かせない薬として世界的に推奨されています。
SGLT2阻害薬の仕組み
腎臓で糖を再吸収する働きを抑え、余分な糖を尿と一緒に体外へ排出します。
SGLT2阻害薬の期待できる効果
血糖値を下げるだけでなく、糖と共に塩分(ナトリウム)や水分を排出するため、血圧の低下やむくみの改善、腎臓内の圧力を下げる効果があります。
SGLT2阻害薬のメリット
腎機能の悪化を遅らせ、心不全による入院リスクを大幅に軽減することが学術的にも証明されています。
ACE阻害剤(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)
血圧上昇の元をブロックし、血管を保護する
長年、高血圧や心疾患の治療において「ゴールドスタンダード」として使われてきた歴史のある薬剤です。
ACE阻害剤の仕組み
体内で血管を収縮させる(=血圧を上げる)物質が作られるプロセスを途中でブロックします。
ACE阻害剤の期待できる効果
血管を広げて血圧を下げると同時に、心臓の筋肉が厚くなる「心肥大」や、腎臓のフィルターが傷むのを防ぎます。
ACE阻害剤の特徴
特に心筋梗塞の後や心不全の患者様において、心機能を守る効果が高いとされています。副作用として乾いた咳が出ることがありますが、その場合は後述のARBへ切り替えることで対応可能です。
ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)
副作用が少なく、確実に血圧をコントロールする
現在、日本の血圧治療において最も頻繁に処方されている薬剤の一つです。ACE阻害剤と似た性質を持ちますが、よりピンポイントに作用します。
ARBの仕組み
血圧を上げる物質が、血管にある「スイッチ(受容体)」に結合するのを直接ブロックします。
ARBの期待できる効果
ACE阻害剤と同等の「血管保護・腎保護」の効果を持ちながら、空咳などの副作用がほとんどないのが大きなメリットです。
ARBの特徴
1日1回の服用で安定した降圧効果が得られやすく、長期的な腎機能の維持に大きく貢献します。
