ネフローゼ症候群について
大量の蛋白尿と強いむくみが特徴です

ネフローゼ症候群は、腎臓のフィルター(糸球体)の目が粗くなり、血液中の大切な蛋白質が大量に尿の中に漏れ出てしまう状態を指します。
血液中の蛋白質(アルブミン)が減少することで、血管の中に水分を保持できなくなり、血管の外へ水分が漏れ出すことで全身に強い「むくみ」が現れます。放置すると腎不全に進行するだけでなく、肺水腫(肺に水が溜まる)や血栓症(血管が詰まる)、感染症などの重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。
急激に症状が進むことも多いため、急な体重増加や足のむくみに気づいた際は、早急に大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックへご相談ください。
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- 健診で「高度の尿蛋白」を指摘された など
ネフローゼ症候群の特徴
診断の基準
ネフローゼ症候群は、以下の検査数値を満たす場合に診断されます。
| 診断基準の目安 | 状態 | |
|---|---|---|
| 大量の蛋白尿 | 1日3.5g以上 | 尿に大量の蛋白質が漏れている |
| 低アルブミン血症 | 血清アルブミン値 3.0g/dL以下 | 血液中の蛋白質が不足している |
この他に、むくみ(浮腫)や、血液中のコレステロールが高くなる(高脂血症)を伴うことが一般的です。
ネフローゼ症候群の種類と分類
ネフローゼ症候群は、大きく2つのタイプに分けられます。
一次性(原発性)ネフローゼ症候群
腎臓そのものの病気が原因で起こるもの。微小変化型、膜性腎症、巣状分節性糸球体硬化症などがあります。
二次性(続発性)ネフローゼ症候群
全身の病気の一部として腎臓に障害が及ぶもの。糖尿病、ループス腎炎(膠原病)、アミロイドーシス、感染症、薬剤などが原因となります。
ネフローゼ症候群の原因
免疫異常によるもの
自分自身の体を守るはずの免疫システムが、誤って腎臓のフィルター(糸球体)を攻撃してしまうことで発症します。
全身疾患(二次性)
- 糖尿病性腎症: 糖尿病の進行により高度の蛋白尿が出ることがあります。
- 膠原病: 全身性エリテマトーデス(SLE)に伴うループス腎炎など。
- その他: 悪性腫瘍、感染症(肝炎ウイルスなど)、特定の薬剤の使用など。/li>
ネフローゼ症候群の検査・診断
尿検査
1日の尿蛋白量を推測するために、尿蛋白/クレアチニン比を測定します。また、尿沈渣(尿中の細胞成分)を詳しく調べます。
血液検査
血清アルブミン値、コレステロール値、腎機能(eGFR・クレアチニン)、電解質などを測定します。また、二次性の原因を探るために自己抗体やウイルスの検査を行うこともあります。
腎生検(精密検査)
ネフローゼ症候群の根本的な原因(病型)を特定し、最適な治療法を決定するためには、腎臓の組織を一部採取して顕微鏡で調べる「腎生検」が必要不可欠です。腎生検が必要な場合は、速やかに連携病院をご紹介いたします。
ネフローゼ症候群の治療方法
ステロイド・免疫抑制薬
多くの一次性ネフローゼ症候群では、免疫の暴走を抑えるためにステロイド薬が第一選択となります。必要に応じて免疫抑制薬を併用することもあります。
むくみのコントロール(利尿薬)
体に溜まった余分な水分を排出させるために利尿薬を使用します。また、血管内の水分が不足して血栓(血の塊)ができやすくなるため、抗血小板薬や抗凝固薬を使用する場合もあります。
生活習慣と食事療法
- 塩分制限: むくみを悪化させないため、厳格な減塩(通常1日6g未満)が必要です。
- 安静: 発症初期や再発時は、腎血流量を確保するために安静が必要な場合があります。
合併症の予防
血圧管理、コレステロールの管理(スタチンなど)、感染症予防などを並行して行います。
再発防止と長期フォローアップ

ネフローゼ症候群(特に微小変化型など)は再発しやすいという特徴があります。症状が落ち着いた後(寛解期)も、定期的な尿検査と診察で再発を早期に発見し、腎機能を守ることが極めて重要です。
当院では、患者様一人ひとりの病状やライフスタイルに寄り添い、再発の早期発見と合併症の予防に努めています。ぜひ城東区のかねみつクリニックへご相談ください。
