腎臓病のよくある症状と分類

腎臓病は、症状や検査異常の現れ方によって疑われる病気が異なります。腎臓は自覚症状が出にくい臓器のため、健康診断での指摘がきっかけで受診される方が多くいらっしゃいます。
このページでは、よくある状況をモデルケースとしてご紹介します。気になる症状がある方や健康診断で異常を指摘された方は、大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックへご相談ください。早めの受診で病気の早期発見・早期治療に繋げることが大切です。
ケース1:健診で尿蛋白を指摘された
よくある状況
健康診断で尿蛋白(+)以上を指摘された方です。自覚症状はなく、毎年指摘されている方もいれば、今回初めて指摘された方もいます。
考えられる病気
IgA腎症などの慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症、ネフローゼ症候群などが考えられます。一方で、発熱時や激しい運動後、長時間立っていた後などに一時的に蛋白尿が出ることもあります。
必要な検査と対応
まず尿検査を再検し、蛋白尿が持続しているか確認します。蛋白の量を定量的に測定することも重要です。血液検査で腎機能や血糖値を調べ、超音波検査(エコー検査)で腎臓の形態を確認します。蛋白尿が持続する場合は、原因を調べるための精密検査を検討します。
ケース2:健診で尿潜血を指摘された
よくある状況
健康診断で尿潜血(+)以上を指摘された方です。肉眼で見える血尿はなく、自覚症状もありません。
考えられる病気
IgA腎症や菲薄基底膜病などの慢性糸球体腎炎が考えられます。また、尿路結石、膀胱がんや腎臓がんなどの悪性腫瘍、膀胱炎などの尿路感染症、ナットクラッカー症候群なども原因となります。
必要な検査と対応
尿検査を再検し、尿沈渣で赤血球の形態を調べます。エコー検査で腎臓や膀胱に異常がないか確認します。泌尿器科的な病気を除外することが重要です。尿蛋白を伴う場合は腎炎の可能性が高くなります。
ケース3:健診で腎機能低下を指摘された
よくある状況
健康診断でeGFRの低下やクレアチニンの上昇を指摘された方です。自覚症状はなく、高血圧や糖尿病で治療中の方も多くいらっしゃいます。
考えられる病気
慢性腎臓病(CKD)として、高血圧性腎硬化症、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、痛風腎、多発性嚢胞腎などが考えられます。
必要な検査と対応
尿検査で蛋白尿や血尿の有無を確認します。血液検査で腎機能を詳しく評価し、エコー検査で腎臓の大きさや形態を調べます。原因となる病気を特定し、進行を予防することが重要です。生活習慣の改善と定期的なフォローアップを行います。
ケース4:むくみが出てきた
よくある状況
足や顔がむくむようになった方です。体重が急に増えたり、尿の泡立ちが気になったりするといった症状を伴うこともあります。
考えられる病気
大量の蛋白尿を伴うネフローゼ症候群が疑われます。微小変化型ネフローゼ症候群や膜性腎症などが原因となります。また、慢性腎臓病の進行や、心不全・肝硬変など腎臓以外の病気でもむくみが起こることがあります。
必要な検査と対応
尿検査で大量の蛋白尿がないか確認します。血液検査でアルブミン、腎機能、脂質などを調べます。エコー検査で腎臓の状態を確認します。大量の蛋白尿がある場合は、原因を調べるために腎生検を検討します。原因によって治療方法が異なるため、正確な診断が重要です。
ケース5:生活習慣病があり腎臓が心配
よくある状況
高血圧、糖尿病、高尿酸血症などで治療中の方です。腎臓への影響が心配だが、まだ腎機能の異常は指摘されていません。
考えられる病気・リスク
生活習慣病は腎臓に負担をかけ、糖尿病性腎症、高血圧性腎硬化症、痛風腎などの原因となります。治療中の薬によっては薬剤性腎障害を起こすこともあります。放置すると慢性腎臓病へ進行するリスクがあります。
必要な検査と対応
尿検査で蛋白尿や微量アルブミン尿の有無を確認します。血液検査で腎機能の推移を見守ります。血圧、血糖、尿酸を適切にコントロールし、腎保護効果のある薬剤の使用を検討します。生活習慣の改善も重要です。
受診のタイミング
健診で異常を指摘されたら、自覚症状がなくても早めに受診してください。異常が続く場合や悪化している場合は特に重要です。むくみや血尿など自覚症状がある場合はすぐに受診しましょう。
生活習慣病がある方は、定期的に腎臓の状態をチェックすることをお勧めします。早期発見・早期治療が腎臓を守る鍵となります。
