尿路結石

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尿路結石について

尿路に結石ができることを言います

尿中に含まれる物質が結晶化し、蛋白質などと結合して固まったものを結石と言います。この結石が尿の通り道である腎臓、尿管、膀胱、尿道などにできるのが尿路結石です。
結石ができる部位によって呼び方が異なり、腎臓に結石ができれば腎結石、これが下に落ちて尿管にできれば尿管結石、膀胱にできれば膀胱結石、尿道にできれば尿道結石と呼ばれます。
結石が詰まると腎機能の低下を招く恐れがあるので、早期発見・早期治療が重要となります。

再発率の高い病気です

尿路結石は男性の7人に1人、女性の15人に1人に発症すると言われていて、再発率は80~90%と非常に高いです。糖尿病、高血圧、脂質異常症、痛風などの生活習慣病がある方に多くみられ、肥満も尿路結石のリスクファクターとなります。

尿路結石の主な症状

尿路結石ができると下記のような症状が起こります。

  • 慢性的な腹痛
  • 背中の痛み
  • 腹部から背中、わき腹などの筋肉が痛む

など

尿路結石のうち、特に強い症状が現れるのが尿管結石です。安静にしていても痛みが治まらないという特徴があります。

尿路結石の主な症状は下記の通りです。

尿路結石の主な症状

  • 突然、わき腹から下腹部にかけて激しく痛み出す
  • 背中が激しく痛む
  • (痛みにともなう)吐き気
  • 目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)が出る
  • 陰部が痛む

など

尿路結石の原因

食事などの生活習慣が関連

結石ができる原因ははっきりとわかっていませんが、高カロリー・高脂肪な食生活、水分不足、運動不足などの生活習慣が関連していると考えられています。その他、遺伝的要因で結石が出きるケースもあれば、内分泌疾患や代謝異常などが要因となっているケースもあります。

尿路結石の検査・診断

尿路結石かどうか診断するために、下記のような検査を行います。

尿検査

尿中に赤血球がみられるか調べます。

超音波検査(エコー検査)

腎臓の腫れや、腎臓付近の結石の有無を確認するために超音波検査(エコー検査)を行います。

レントゲン検査

レントゲン検査で結石ができている部位や大きさを調べます。

CT検査

尿路のどの部位に、どのくらいの大きさの結石があるか調べます。

CT検査が必要な場合には、当院から徒歩すぐの場所にある済生会野江病院をご紹介させていただきます。

尿路結石の治療方法

お薬や水分摂取などによる自然排出

結石の直径が5~9mm程度と小さい場合には、お薬を使ったり、水分の多量に摂取したりして自然排出を促します。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

衝撃波を当てて体外から結石を砕く治療です。破壊された結石は尿と一緒に体外へ排出されます。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)が必要な方には、連携する医療機関をご紹介させていただきます。

経尿道的尿管結石砕石術(TUL)

尿道から内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して、レーザーや空気衝撃波などで結石を砕く方法です。通常、数日から1週間程度の入院が必要になるため、こちらの治療が必要な方には連携する専門機関をご紹介いたします。

経皮的腎砕石術(PNL)

結石が大きい場合に選択される治療方法で、背中に小さな穴を開けて、そこから内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して結石を粉砕・除去します。

入院が必要な治療となりますので、こちらの治療が必要な方には連携する専門機関をご紹介いたします。