前立腺がん
前立腺がんについて
前立腺にできる悪性腫瘍
前立腺がんとは、男性特有の臓器である前立腺にできる悪性腫瘍(がん)です。50~70代の中高年の方に多くみられ、前立腺がん患者の約90%を60代以上の方が占めています。
食生活の欧米化などを背景に、現在、前立腺がんは増加傾向にあると言われています。他のがん同様にリンパ節や他の臓器へ転移したり、再発したりすることがありますが、早期発見・早期治療すれば根治可能とされています。
初期には自覚症状が現れないことが多い
一般的に前立腺がんは初期には自覚症状がほとんどなく、緩やかに進行すると言われていますが、なかには急激に進行するケースもあり、進行すると尿道を圧迫して頻尿、尿もれ(尿失禁)、残尿感などの排尿障害を引き起こします。
前立腺がんを早期に発見するために、大阪市の前立腺がん検診を受診しましょう。(リンク:https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000512143.html)
前立腺がんの主な症状
初期にはほとんど自覚症状はありませんが、進行すると下記のような症状が現れます。
- 尿が出にくい
- 何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
- 自分の意思とは関係なく尿が漏れる(尿失禁)
- 排尿してもスッキリしない・尿が残っている感じがする(残尿感)
- 排尿時に痛みが生じる(排尿痛)
- 尿に血が混じる(血尿)
- 尿が出なくなる(尿閉)
など
前立腺がんの原因
前立腺がんの原因ははっきりわかっていませんが、下記のようなことが関係していると考えられています。
男性ホルモンの乱れ
加齢にともない男性ホルモンが乱れることで、前立腺がんが発症・進行すると考えられています。
家族歴
ご家族に前立腺がんを発症した方がおられる場合、そうでない方と比べて発症リスクは2~5倍程度高いと言われています。
食生活
肉や乳製品などの動物性脂肪を摂りすぎることは、前立腺がんのリスクを高めると言われています。
前立腺がんの検査方法
PSA(前立腺特異抗原)検査
前立腺がんの早期発見に有効な血液検査で、PSA(前立腺特異抗原)値を調べることで、前立腺がんの診断に繋げます。
PSA値が高ければ高いほど、前立腺がんの疑いが強くなります。
超音波検査(エコー検査)
超音波を使って前立腺の大きさを測ったり、形状を確認したりします。
直腸診
肛門から指を入れて、前立腺の大きさや硬さ、しこりの有無、表面の弾力性などを触診します。
前立腺がんの治療方法
連携する医療機関をご紹介します
各種検査により前立腺がんの疑いが強いと判断した場合、連携する高次医療機関をご紹介して精密検査が受けられるように手配いたします。
紹介先の病院でMRI検査や前立腺針生検などを受け、前立腺がんと診断された場合、がんの状態や進行度などに応じて、PSA監視療法、薬物療法、手術療法、放射線療法といった治療が行われます。