膀胱がん

HOME > 膀胱がん

膀胱がんについて

膀胱の粘膜にできる悪性腫瘍

膀胱がんとは、膀胱の移行上皮という粘膜にできる悪性腫瘍(がん)で、ご高齢の男性の方に多くみられます。
膀胱がんは、膀胱の筋肉にまで入り込んでいない早期の膀胱がん(筋層非浸潤がん)、筋肉まで入り込んだがん(筋層浸潤性がん)、他の臓器に転移したがん(転移性がん)に分けられ、それぞれで治療方法が異なります。

日本人男性で10番目に多いがん

膀胱がんは日本人男性で10番目に多いがんと言われています。60歳以上から発症率が高まり、男女比は約3:1で、高齢の男性に多いがんとされています。

膀胱がんの原因は明らかになっておらず、男性に多い理由もはっきりしていませんが、喫煙がリスクファクターであることがわかっています。

膀胱がんの主な症状

比較的早期に症状が現れやすい

膀胱がんは他のがんと比べて、比較的早期に症状が現れやすいという特徴があります。

主な症状は目で見てわかる血尿(赤色や茶色)、頻尿、排尿痛、残尿感などです。ただし、血尿が出ても痛みがない場合がほとんどです。

膀胱がんの原因

喫煙がリスクファクターに

膀胱がんの原因はわかっていませんが、喫煙により発症リスクが高まるとされています。喫煙者は非喫煙者の2~3倍のリスクがあると言われています。

ただし、“女性よりも男性に多い理由”については、非喫煙者の男女を統計しても男性の方が3~4倍ほど多いことから、喫煙以外に原因があるのではないかと考えられています。

膀胱がんの検査方法

膀胱内視鏡(膀胱鏡)検査

膀胱がんの診断で最も重要な検査です。尿道から内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して、がんの有無や大きさ、形、個数、発生部位などを観察します。

当院では軟性で細径のファイバーを使用し、さらに尿道にゼリー状の麻酔を施しますので、検査時の痛みが抑えられます。

尿細胞診

尿中にがん細胞があるか顕微鏡を使って調べます。患者様への負担がほとんどないので繰り返し行えて、膀胱鏡検査では確認しづらい扁平上皮がんの診断には特に有効とされています。

膀胱がんの治療方法

連携する医療機関をご紹介します

適切な検査を行った後、膀胱がんの可能性が高く、専門的な検査が必要と言う場合には、連携する医療機関をご紹介いたします。

精密検査により膀胱がんが確定診断された後、進行度などを確認のうえ、手術などの適切な治療方法が選択されます。