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男性ホルモンとドーピングの関係

[2021.05.09]

東京オリンピック開催の可否について話題になっている昨今ですが、スポーツにおいて切っても切れない関係といえばドーピング問題ではないでしょうか。現在ドーピングに指定されている薬剤は多種ありますがそのなかでも体表的なものは男性ホルモン製剤や蛋白同化ステロイドというものです。

男性ホルモンの作用

男性ホルモンをアンドロゲンと言います。アンドロゲンは副腎や精巣で産生されますが大半は精巣由来です。アンドロゲンにはテストステロンやジヒドロテストステロン(DHT)などがあります。その筋骨格への作用は筋肉の量と強度を保ち骨密度を高め脂肪細胞を縮小させることです。またアンドロゲンの筋力増強作用は用量依存的であることが示されています。
蛋白同化ホルモンは男性化作用を抑えて蛋白質の合成を促進する働きを強化したものです。ちなみに1988年のソウルオリンピックでベンジョンソンが使用したものもスタノゾロールという蛋白同化ステロイドです。

常用化による副作用

一方でこれらを常用することで心筋梗塞や不整脈などの心血管系のリスクが何倍も上昇すると言われています。また外からアンドロゲンが補充されるために体内で産生することを止めてしまい(ネガティブフィードバックと言います)精巣の萎縮や精子数の減少、女性化乳房などを来すようになります。


なお男性ホルモンが低下する男性更年期障害(加齢性腺機能低下症:LOH症候群)に対してはテストステロン補充療法は認められています。この話はまた別の機会にします。
本日は以上です。
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