陰嚢が腫れている・痛い

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こんな症状はありませんか?

睾丸が腫れている、痛む、左右の大きさが違うなどの症状がありましたら、お早めに大阪市城東区今福鶴見にある泌尿器科、かねみつクリニックへご相談ください。下記のような症状がある場合、精巣・陰嚢で病気が起こっている可能性があります。

  • 睾丸が腫れている
  • 睾丸が突然、激しく痛みだした
  • 睾丸が赤く腫れて熱を持っている
  • 睾丸の片側が大きくなり、左右差がある
  • 夜間から早朝にかけて睾丸が痛む
  • 冬など寒い季節に睾丸が痛くなることが多い

など

精巣・陰嚢について

精巣・陰嚢とは?

精巣(睾丸)とは男性ホルモンや精子を作る役割を担う臓器で、これを包む袋のことを陰嚢と言います。精巣・陰嚢で病気が起こると、腫れや痛み、大きさの左右差などの症状が現れます。

精巣・陰嚢で起こる主な病気として、精巣上体炎、精巣捻転、精索静脈瘤、陰嚢水腫、精巣がんなどがあります。

考えられる病気・治療方法

精巣上体炎

尿道の出口から細菌が侵入し、精巣上体に感染して炎症を起こしている状態です。陰嚢が腫れる、触れると痛む、熱を持っているなどの症状が現れます。主な原因として、尿道カテーテル留置が挙げられます。
また性感染症(STD)であるクラミジア尿道炎を放置した結果、クラミジアが原因で精巣上体炎を引き起こすケースもあります。

治療方法

治療の基本は抗生剤の投与となり、患部を安静にし、冷却することも重要となります。

通常、1週間程度の治療で症状は改善されますが、症状が強く現れている場合に抗生剤の点滴が必要になることもあります。

精巣捻転

陰嚢内部で精巣がねじれてしまった状態です。陰嚢が急に激しく痛み出すようになるだけでなく、血管が通っている部分もねじれてしまうため、精巣が壊死してしまう恐れがあります。

10代など若い男性に多くみられ、乳幼児に発症するケースもあります。

治療方法

手術により精巣のねじれを解消します。精巣のねじれにより血流が途絶えた場合、数時間程度で精巣が壊死してしまいますので、陰嚢が急に激しく痛み出した時はすぐに当院へご連絡ください。

精索静脈瘤

精索静脈瘤とは、静脈の血液が精巣へ逆流することで、精巣のまわりに瘤ができてしまった状態です。思春期以降に多くみられます。男性の6人に1人に精索静脈瘤が認められると言われていて、男性不妊の最大の原因となっています。

一般的に無症状ですが、稀に「1日の終わりに睾丸が痛むが、横(臥位)になると痛みが緩和される」という症状が起こることもあります。

治療方法

精索静脈瘤は必ずしも治療が必要な病気ではありませんが、男性不妊の原因となっていたり、痛みがあったりする場合には手術を行います。静脈の血液が逆流しないようにするために、精巣静脈を結紮して静脈のうっ滞を改善させます。

陰嚢水腫

陰嚢内にリンパ液が溜まった状態です。陰嚢が大きくなるため、違和感や不快感が生じます。

40代以上の男性に多くみられ、成人後の発症では原因がわからないことが多いですが、お子様の場合、先天的な要因で発症します。

治療方法

乳幼児の陰嚢水腫は自然消失するケースが多いので、基本的に経過観察します。

その他の場合で陰嚢水腫の再発を繰り返す場合には、手術が検討されます。手術では陰嚢を切開して、原因部分を除去して陰嚢にリンパ液が溜まらないようにします。通常、術後の再発はほとんどみられません。

手術が必要な方には、連携する医療機関をご紹介させていただきます。

精巣がん

精巣にできる悪性腫瘍(がん)で、基本的に無症状で痛みが生じることはほとんどありません。ただし、精巣が大きくなり、進展すると肺や腹部のリンパ節に転移しやすいので注意が必要です。「睾丸の大きさが左右で違う」と異変に気づいて発見に至るケースが多いです。

治療方法

基本的に手術で治療し、精巣を摘出します。がんの進行によっては放射線治療や化学療法が追加される場合もあります。

手術が必要な方には、連携する医療機関をご紹介させていただきます。