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高齢男性の骨の痛みと前立腺がん

[2021.07.30]

前立腺がんは年齢とともに増加する『高齢者のがん』です。この理由として前立腺がんでは一つのがん細胞ができてそれが増殖し、治療を要するようになるまでに10年以上かかるといわれています。つまり年齢を重ねるとがん細胞が増えてきて60歳を超えると前立腺がんの発現率も高くなり、80歳以上では20%前後になるといわれています。また前立腺がんは尿道や膀胱から離れた場所に発生することが多いため腫瘍が大きくならないと排尿障害が起こりません。その一方で前立腺がんは骨転移の頻度が高いことで有名です。

前立腺がんの骨転移の機序

前立腺がんは大きく成長すると前立腺組織内の血管やリンパ管に侵入します。前立腺の静脈は骨盤や脊椎の静脈と合流するため、血管に侵入したがん細胞はこれら血液を介して脊椎や骨盤にたどり着きます。骨は古い骨を溶かす破骨細胞と新しい骨を作る骨芽細胞がバランスを取りながら働いています。がん細胞は破骨細胞の働きを活発化させるため骨がどんどん溶けてしまいます。また骨の中から必要な栄養を取り込み骨の中で増殖します。これを『転移』といいます。

骨転移の症状

骨転移が起こると痛みやしびれ、麻痺などの症状が現れたり骨折が起こったりします。

①痛み  

がん細胞が周囲の神経を刺激すると痛みが起こります。最初は軽い痛みですが徐々に強い痛みに変わっていきます。体を動かしたり、転移した場所に体重がかかると強く痛みことがあります。

②骨折 

骨が弱くなるため、ちょっとした力がかかるだけで骨折することがあります。

③脊髄圧迫

脊髄(背骨の内側にある神経の束)ががんや骨折などで圧迫され、痛みや筋力低下、手足のしびれや麻痺などが起こります。

④高カルシウム血症

骨のカルシウムが血液に流れ出すため血液中のカルシウム濃度が高くなります。便秘や吐き気、食欲低下、嘔吐、疲労などのさまざまな症状がみられます。

 

令和3年7月から大阪市でも前立腺がん検診が開始されましたので条件によっては公費で検査可能となりました。(下記URL参照)

当院は大阪市の前立腺癌精密検査協力医療機関です。検診から精密検査まで対応可能です。

たとえ尿トラブルが無くても中高年の男性で頑固な腰痛が続く場合は要注意です。心配な方は受診をお勧めします!

 

・大阪市HP

https://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000512143.html

 

 

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