腹圧性尿失禁・混合性尿失禁・切迫性尿失禁

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腹圧性尿失禁について

重たい荷物を持った時や、咳やくしゃみをした時、階段を上り下りする時、スポーツをする時など、お腹に力が入った時に起こる尿もれ(尿失禁)のことを“腹圧性尿失禁”と言います。
女性の尿もれの中で最も多いタイプとされていて、放っておくと症状が進行してしまう恐れがあります。

腹圧性尿失禁の主な症状

腹圧性尿失禁では、下記のような症状が起こります。

「お腹に力を入れると尿が漏れる」とお困りでしたら、城東区・今福鶴見にあるかねみつクリニックへご相談ください。

  • 重たい荷物を持ち上げた時に尿が漏れる
  • 咳・くしゃみをしてお腹に力が入ると尿が漏れる
  • 大笑いした時、思わず尿が漏れ出てしまう
  • 階段を上り下りする時、お腹に力を入れると尿が漏れてしまう
  • スポーツ中、強い腹圧がかかる動作をすると尿が漏れてしまう

など

腹圧性尿失禁の原因

腹圧性尿失禁は主に骨盤底筋が弱くなること起こります。骨盤底筋は尿道や膀胱を支える筋肉で、これが加齢、出産、肥満、ホルモンバランスの乱れなどにより弱くなると、お腹に力を入れた時に尿が漏れ出やすくなります。

腹圧性尿失禁の治療方法

腹圧性尿失禁の主な原因は骨盤底筋が弱くなることですので、“骨盤底筋体操”に行って尿道や肛門を締める力をつけることで尿もれを防ぎます。

お薬による治療では、尿道を引き締める作用があるβ刺激薬などを使用します。

骨盤底筋体操やお薬による治療では改善しない場合、手術適応となります。手術には、TVT手術やTOT手術などテープで尿道を吊り上げる方法があります。

切迫性尿失禁について

急に強い尿意が起こり、トイレまで我慢できず漏れてしまう尿もれです。何らかの原因で膀胱の機能が正常に働かなくなり、異常収縮を来して突然排尿したくなったり(尿意切迫感)、トイレまで間に合わず漏らしてしまったりします。

切迫性尿失禁の主な症状

切迫性尿失禁では、下記のような症状が起こります。

「突然、我慢できないような強い尿意が起こり、トイレに間に合わず漏らしてしまうことがある」という方は、当院へご相談ください。

  • 突然、強い尿意が起こる
  • トイレに間に合わず漏らしてしまう
  • 「トイレに行きたい」と考えただけで漏れてしまうことがある
  • 外出時やバス・電車などで移動中に突然排尿したくなる

など

切迫性尿失禁の原因

切迫性尿失禁の原因は“神経因性”と“非神経因性”に分類されます。

脳梗塞やパーキンソン病、脊髄損傷などの脳・脊髄神経の病気により、排尿に関する指令が脳にきちんと伝わらなくなることで起こるのが神経因性です。

非神経因性とは、男性の場合では前立腺肥大症、女性の場合では膀胱がんや子宮脱などの病気が原因で起こるものです。ただし、原因がはっきりとわからないケースも少なくありません。

切迫性尿失禁の治療方法

切迫性尿失禁では主に抗コリン薬を使った薬物療法を行います。薬物療法に加えて、排尿を我慢する訓練(膀胱訓練)や骨盤底筋体操などの行動療法も行います。

これらの治療を続けても改善せず、難治性の過活動膀胱と診断された場合には、保険適用でボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を受けることができます。

ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法とは、膀胱の筋肉へボツリヌス毒素製剤を注射することで、膀胱の異常収縮を抑えて尿もれを防ぐ治療です。当院ではボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法が日帰りで受けられます。

混合性尿失禁とは?

腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁、両方の症状がある状態を混合性尿失禁と言います。腹圧性尿失禁の症状が強く現れる方もおられれば、切迫性尿失禁の症状が強く現れる方もおられるため、それぞれに応じた治療方法を選択することが重要となります。

混合性尿失禁の主な症状

「腹圧をかけると尿が漏れ出る」「突然、強い尿意が起こり、我慢できず漏らしてしまう」などの混合性尿失禁の症状でお困りでしたら、お一人で悩まずにかねみつクリニックへご相談ください。

  • お腹に力を入れた時、尿が漏れる
  • 急に強い尿意が起こり、トイレに間に合わず漏らしてしまう
  • 何度もトイレに行きたくなる
  • トイレのことを考えただけで尿が漏れることがある

など

混合性尿失禁の原因

混合性尿失禁は、女性の尿もれで最も多いタイプとされています。

加齢や出産、肥満などによる骨盤底筋の緩み、脳・脊髄神経の病気、前立腺肥大症、膀胱がんなど様々な要因が複合的に関連して起こります。

混合性尿失禁の治療方法

混合性尿失禁はいくつかの要因が重なり合って起こることが多いため、尿もれを起こす原因をしっかり確認したうえで、薬物療法や骨盤底筋体操など、適切な治療方法を選択します。