EDを改善するために大切なこと
城東区と鶴見区の区境にあるかねみつクリニックでは、お子様からご高齢の方まで、毎日の尿のトラブルや男性・女性特有のお悩みを解決する“地域かかりつけのクリニック”として、皆様の健康維持に貢献させていただいております。
今回は 「ED(勃起不全)」についてお話しいたします。
EDとは?
EDは「Erectile Dysfunction」の略称で、勃起不全や勃起障害と訳されます。これは性行為の際に十分な勃起が得られない、または勃起を維持できない状態を指し、多くの男性がEDで悩んでいるとされています。
原因は心理的ストレスから身体的な病態まで多岐にわたりますが、適切な診断と治療により改善が可能です。EDは決して珍しいことではなく、解決のためには専門医への相談がおすすめです。
EDのタイプ
EDの原因は多岐にわたり、身体的なものから心理的なものまで様々です。
原因に応じて、次の3タイプに分けられます。
器質性ED
器質性EDとは、神経や血管に問題があって起こるEDです。主な原因は血流の悪化で、加齢、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)による動脈硬化などによってEDが起こります。また脳腫瘍や脳外傷、パーキンソン病やアルツハイマー病といった神経に障害を来す病気もEDを招くことがあります。
神経を介して性的興奮がペニスに伝わるとペニスにある陰茎海綿体の動脈が広がり、十分な血液が流れることで「勃起」と呼ばれる状態になります。しかし動脈硬化などで血管が十分に広がらず、血液の循環も悪くなるとEDが起こりやすくなるのです。
心因性ED
心因性EDは、精神的な要因によって引き起こされるEDです。日常生活における様々なストレス、例えば仕事のプレッシャーや夫婦間の問題などが原因となる場合があります。
心因性EDは30~40代の男性に多く見られ、日常的に感じるささいなストレスがEDを引き起こすこともあるため、非常に身近な問題と言えます。
心因性EDは、その原因が精神的なものであるため、適切なサポートやカウンセリングによって改善する可能性があります。
混合型ED
混合型EDは、器質性EDと心因性EDの両方の要因が組み合わさって発生するEDです。日常生活のストレスや心理的な問題が引き金となり、その後、血管や神経の問題など物理的な要因が加わることで、EDの症状が悪化することがあります。
「勃起できない」だけではないEDの症状
EDの主な症状は、性的刺激に対して十分に勃起できない、またそれを維持できないことです。
具体的には、次のような状態が挙げられます。
- 勃起するまで時間がかかる
- 勃起できない
- 勃起しても中折れする
- 性行為に対して不安がある
など
ですが、EDは単に勃起できなくなるだけではなく、勃起が不十分な場合や精神的なものも含まれます。まったく勃起できない重度のものから、時々勃起できなくなる軽度のものまで、EDと診断される症状は幅広いのです。
EDの治療方法
かねみつクリニックでは、ED治療薬として「タダラフィル(シアリス ジェネリック)」を処方しています。服用後1時間ほどで効果が現れ、効果の持続時間は30~36時間程度と長く、副作用も現れにくいED治療薬です。
内服薬が効かない場合は、プロスタグランジン製剤の陰茎海綿体注射という方法もあります。注射後5分ほどで効果が現れ、2時間ほど持続します。陰茎海綿体注射は、前立腺がんや糖尿病が原因のEDにも効果が期待できます。
ご自身で取り組めるEDの改善方法
最後に、ご自身で取り組むことができるEDの改善方法をご紹介します。
ED治療薬を服用するとともに、次のようなことに取り組むことが大事です。
食事
塩分や糖質を控え、亜鉛やタンパク質を多く取り入れ、食べる量は腹八分にするなど、栄養バランスの取れた食事を意識することで、動脈硬化の予防が可能になります。
運動
有酸素運動などで血液循環を促進することは、EDの改善に繋がります。体脂肪や糖質が分解され、血圧も安定するため、生活習慣病の予防にもなります。ジョギングやサイクリング、水泳などがおすすめです。
ストレス解消
自律神経には、内臓や血管の働きをコントロールする働きがあります。ストレスがかかると自律神経の交感神経が優位になり、勃起できない状態になります。
ストレスを解消する方法は様々ですが、入浴や睡眠、没頭できる趣味、旅行など、気分を変えてリフレッシュすることが大切です。
専門医にご相談ください
EDでお悩みでしたら、泌尿器科専門医のいるかねみつクリニックへご相談ください。
EDには様々な原因がありますが、「また上手くいかないのでは?」というプレッシャーを感じることがEDをさらに悪化させ、悪循環に陥るケースも少なくありません。現在、EDの症状を抱えている男性は多く、4人に1人の割合でEDの経験があるとも言われています。EDは決して珍しい病気ではなく、多くの人が抱えるお悩みなのです。
お一人で抱え込まずに、まずは一度当院へご連絡ください。症状を詳しくおうかがいして、最適な治療方法をご提案いたします。