膀胱炎・膀胱のお悩み
こんな症状はありませんか?
膀胱で異常が起こっている場合、下記のような症状が現れることがあります。
心あたりがある方は、大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックへお早めにご相談ください。
- 1日に何度もトイレに行きたくなる(頻尿)
- 排尿する時に痛みを感じる(排尿痛)
- 排尿してもスッキリしない(残尿感)
- 尿に血が混じっている(血尿)
- 尿検査で「血液が混ざっている」と言われた(尿潜血)
- 尿が白く濁っている(白濁尿)
など
尿のお悩みについて
頻尿
1日に何度もトイレに行きたくなる症状です。
1日のトイレの回数が8回以上の場合(昼間頻尿)、また夜間のトイレの回数が2回以上の場合(夜間頻尿)、頻尿と診断されます。
排尿痛
排尿時に下腹部や尿道口が痛む症状です。排尿の後半・終了後に痛むことが多いです。
残尿感
排尿後も「スッキリしない」「尿が残っている」という感覚がある症状です。
実際に膀胱に尿が残っている場合もあれば、尿は残っていないのに残尿感が生じることもあります。
血尿
尿に血液が混ざった状態です。目で見てわかるものもあれば、尿検査しないとわからないものもあります(尿潜血)。
潜血尿
見た目では判断できない血尿で、試験紙を用いた尿検査で発見されます。
白濁尿
尿が白く濁った状態です。尿の成分(リン酸やシュウ酸など)の結晶化、尿路感染、血尿などで起こります。
考えられる病気・治療方法
膀胱炎
膀胱内で細菌が繁殖して粘膜で炎症が起きている状態で、多くの場合大腸菌が原因で起こります。男性と比べて女性の尿道は短く、膀胱まで細菌が到達しやすいため、圧倒的に女性に多くみられます。
頻尿、排尿痛、残尿感、血尿などの症状が現れます。
治療方法
抗生物質の内服薬を使って治療します。
膀胱炎は再発しやすので、小まめな水分摂取、トイレを我慢しない、などのことを心がけて予防するようにしましょう。
間質性膀胱炎
原因ははっきりわかっていませんが膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。1日に何回もトイレに行く(頻尿)、我慢できないような強い尿意が生じる(尿意切迫感)、残尿感、排尿痛などの症状が現れます。
病態によってハンナ型と非ハンナ型に分けられ、ハンナ型間質性膀胱炎は国から難病に指定されています。
治療方法
原因が明らかでないため根本的な治療方法はありませんが、症状を和らげるために食事療法や薬物療法(鎮痛薬、抗うつ薬、抗アレルギー薬、免疫抑制剤など)が行われます。
その他、膀胱内視鏡(膀胱鏡)を使った膀胱水圧拡張術、膀胱内に潰瘍病変(ハンナ病変)が見つかった時にはレーザー・電気メスによる切除などが行われます。
過活動膀胱
膀胱が過敏になり、ご本人の意思とは関係なく膀胱が萎縮してしまう病気です。尿意切迫感、頻尿、急に尿意が起こり、トイレまで我慢できず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)、夜間2回以上トイレで目が覚めて睡眠が中断される(夜間頻尿)などの症状が現れます。
治療方法
生活習慣の改善や骨盤底筋体操などの行動療法と、抗コリン薬やβ3受容体作動薬を使用した薬物療法を行います。行動療法・薬物療法を少なくとも3ヶ月続けても十分な効果が得られない場合、難治性過活動膀胱と診断されます。
当院では難治性過活動膀胱への治療として、“ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法”を行っています。
神経因性膀胱
脳卒中やパーキンソン病、脊髄損傷、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など、脳・脊髄の中枢神経、または脊髄から膀胱までの末梢神経の病気が原因で、蓄尿障害や排尿障害が起こります。
膀胱が過敏になって尿を溜めておくことができなくなって頻尿や尿失禁が起こる(蓄尿障害)、尿意はあるのに排尿できない(排出障害)などの症状が現れます。
治療方法
蓄尿障害が現れているケースでは抗コリン薬などよる薬物療法、排出障害が現れているケースではα遮断薬などによる薬物療法、またはカテーテルで膀胱内の残尿を除去する間欠導尿などを行って治療します。
当院では、神経因性膀胱への治療としてボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法を行っています。治療を3ヶ月以上継続しても十分な効果が得られなかった方、お薬の副作用で治療の継続が難しい方などが対象となります。