血尿・尿蛋白がある

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こんな症状はありませんか?

健康診断や人間ドックなどで「尿に血液が混ざっている」「尿蛋白が出ている」と言われた方は、そのままにせずに大阪市城東区今福鶴見のかねみつクリニックへご相談ください。腎炎や膀胱炎などの病気が原因で、血尿・尿蛋白が出ている可能性があります。泌尿器科を受診して原因を確認するようにしましょう。

  • 尿に真っ赤な血が混じっている
  • 尿が白く濁っている
  • 尿検査で尿潜血陽性と言われた
  • 健康診断で「尿蛋白が出ている」と指摘された
  • 尿が泡立つ
  • 血尿と尿蛋白、両方が出ている

など

血尿・尿蛋白とは?

血尿とは

血尿とは尿に血液が混ざった状態と言い、目で見てわかる血尿(肉眼的血尿)と、検査してみないとわからない血尿(尿潜血)に分けられます。
血尿は腎臓や尿路、膀胱などで病気が起こっている時の重要なサインとなり、特に肉眼的血尿がある場合、膀胱がんや腎がんなどの可能性もあります。

尿蛋白とは

重要な栄養素である蛋白質は、本来、尿に排出されることはありません。ですが、腎機能が低下していたり、膀胱炎が起こっていたりすると蛋白が外に出て蛋白尿として検出されます。

考えられる病気・治療方法

腎炎

腎炎とは、腎臓の中にある尿を作る役割を担っている糸球体で炎症が起こっている状態です。継続的に血尿や蛋白尿(多くの場合、その両方)が出るものを慢性腎炎と言い、一部は腎不全に移行する恐れがあります。

慢性腎炎には様々なタイプがありますが、日本人に最も多いのはIgA腎症です。これは糸球体に免疫グロブリンと呼ばれるものの一つであるIgAという蛋白質が付着することで起こります。

治療方法

慢性腎炎の治療には、降圧薬(RAS阻害薬)、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬、扁桃摘出術(+ステロイドパルス療法)、抗血小板薬等による治療が行われます。

膀胱炎

膀胱の粘膜で炎症が起こった状態で、主な原因は細菌感染です。女性は男性よりも尿道が短く、膀胱に細菌が侵入しやすいため、女性に多く見られる病気です。

治療方法

病原となっている細菌に対して、抗生物質の内服薬を使って治療します。通常、3日から1週間程度で症状の改善がみられますが、服用したお薬に耐性があると改善されないこともあります。そうした場合には、お薬の種類を変更して治療します。

腎盂腎炎(じんうじんえん)

腎盂腎炎とは、腎盂や腎杯、そして腎臓の髄質などに細菌が感染して炎症が起こる感染症です。細菌が尿路を上行することで起こります。女性に多くみられ、適切なタイミングで治療を開始しないと、細菌が血液中に侵入して敗血症を引き起こし命に関わる恐れがあります。

治療方法

腎盂腎炎の原因となっている細菌を排除するために、抗生物質を点滴投与します。腎臓に効果的な抗菌薬として、ペニシリン系、セフェム系、ニューキノロン系などがよく使用されます。

膀胱結石

尿路結石のうち、膀胱に結石ができるのが膀胱結石です。血尿のほか、何度もトイレに行きたくなる(頻尿)、排尿が困難になる、特定の姿勢でしか排尿できなくなる、腹痛などの症状が現れます。

治療方法

一般的に、尿道から内視鏡(ファイバースコープ)を挿入して結石を破壊・除去する治療(膀胱砕石術)という手術が行われます。結石が大きく膀胱砕石術が行えない場合には、開腹手術が必要になるケースもあります。

これらの治療が必要な患者様へは、連携する医療機関をご紹介いたします。

膀胱がん

膀胱がんとは膀胱の粘膜にできる悪性腫瘍(がん)で、男性に多くみられ、発症リスクは女性の約3倍と言われています。加齢とともに増加し、喫煙が大きなリスクファクターとなります。

膀胱がんの特徴的な症状として、痛みをともなわない目で見てわかる血尿(無痛性の肉眼的血尿)がありますので、こうした症状がある時はすぐに泌尿器科を受診してください。

治療方法

他の臓器への転移がない場合は、基本的に手術(経尿道的膀胱腫瘍切除術)が第一選択となります。転移がある場合には、膀胱の摘出手術のほか、放射線療法、化学療法、薬物の膀胱内注入療法などが行われます。

膀胱がんの疑いがあり、専門的な検査・治療が必要な方には、適切な高次医療機関をご紹介いたします。

腎がん

腎がんとは、血液をろ過して尿を作る腎実質にできる悪性腫瘍(がん)です。50~70代の中高年の男性に多くみられ、特に喫煙者は発症リスクが高まるとされています。

初期にはほとんど自覚症状はありませんが、進行するにつれて血尿や腹部のしこり・疼痛などが現れるようになります。

治療方法

腎がんでは手術療法が最も有効とされています。他の臓器への転移がない場合、手術により根治を目指します。転移がある場合には薬物療法が行われますが、病態によっては手術療法も検討されます。

腎がんが疑われるケースでは、専門的な検査・治療が受けられるように速やかに連携する高次医療機関をご紹介させていただきます。