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男性泌尿器科

男性患者様の代表的な症状

◎尿の出かたの異常

  • 尿の勢いが弱く出にくい
  • おなかに力を入れて尿をする
  • 尿が残った感じがする
  • 昼間の尿の回数が多い
  • 尿を我慢するのが難しくトイレに行くまでに漏れてしまう
  • 夜中に頻繁にトイレで目が覚める

◎尿や精液などの性状の異常

  • 目でわかる程度の血尿を認める
  • 尿が汚れている
  • 尿の泡立ちが目立つ
  • 尿道から膿が出ている
  • 精液に血液が混じる

◎痛みを伴う症状

  • 尿をすると膀胱や尿道に痛みを感じる
  • 尿が溜まると膀胱に痛みを感じる
  • 陰嚢が腫れて痛む
  • 腰や下腹部が痛む

◎その他の症状

  • 気分が落ち込んで倦怠感や意欲の低下を感じる
  • 勃起しにくくなった
  • 頭髪が薄くなってきた
  • 男性不妊が心配
  • 前立腺癌の検診を受けたい
  • わきに汗ジミが出来やすく周囲の目を気にする

代表的な疾患(臓器別)

前立腺疾患

前立腺癌・前立腺肥大症・前立腺炎など

膀胱疾患

膀胱腫瘍・過活動膀胱・間質性膀胱炎・神経因性膀胱・膀胱炎など

腎・尿管疾患

腎腫瘍・腎盂腫瘍・腎結石・腎盂腎炎・尿管腫瘍・尿管結石など

陰嚢疾患

精巣腫瘍・精索静脈瘤・精巣上体炎・陰嚢水腫など

尿道・陰茎疾患

尿道炎・尿道狭窄・尖圭コンジローマ・陰茎腫瘍・包皮亀頭炎・嵌頓包茎など

前立腺とは

男性には膀胱の下で尿道を取り囲むように存在している前立腺という臓器があります。通常はクルミ程度の大きさで、精液の一部である前立腺液を作り精子に栄養を与えたり射精や尿漏れに関与しています。前立腺の断面はみかんのような形で尿道周りの内腺(実に当たる部分)と被膜付近の外腺(皮にあたる部分)に分けられます。

《代表的な疾患説明》

☆前立腺肥大症

前立腺肥大とは内腺が加齢とともに大きくなる現象で50歳代の30%、60歳代の60%に見られます。肥大した内腺(腺腫)が尿道の閉塞を来すことで「尿が出にくい」「トイレ後に残尿感がある」「トイレが我慢しづらい」などの症状をもたらし、これを前立腺肥大症と言います。ただ前立腺肥大の程度と症状の程度はかならずしも相関するわけではないため、まずは正確な診断をする必要があります。治療は一般的に薬物治療を開始します。尿道の緊張や閉塞を解除する薬剤や肥大した前立腺を縮小する薬剤、また漢方薬などを選択します。効果が無い場合には手術治療が必要となる場合もございます。

☆前立腺癌

前立腺癌は大半が50歳代から認められ70歳付近で急激に増加します。2017年のがん統計では男性の罹患数で第1位となり2020年でも第1位になることが予測されています。前立腺肥大と違って前立腺癌は外腺に発生しやすいため症状が出現しにくく、結果的に発見が遅れることがあります。癌が疑われた場合には前立腺の組織を採取する検査(前立腺生検)による病理組織にて確定診断を行います。治療は癌の拡がり(ステージ・病期)や年齢、基礎疾患などにより無治療経過観察や手術、放射線(体外照射や組織内照射)・粒子線治療、薬物治療などを選択します。

癌の早期発見の為には定期的に採血でPSA(Prostate Specific Antigen:前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーを測定する必要があります。大阪市では2021年7月から前立腺がん検診が開始されました。自己負担額は1000円で対象は50歳から70歳までの5歳間隔(50・55・60・65・70歳)となっています。当院でも受託しておりますのでご連絡お待ちしています。また50歳以上でこちらに該当しない方でもPSA検査が未受診であれば是非ご自身の健康チェックのために受診をご検討ください。

☆過活動膀胱

過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近くなる」「突然トイレに行きたくなり、我慢出来ず尿が漏れてしまう」などの症状が現れる病気です。日本人の40歳以上の男女の8人に1人に見られ、推定患者数は800万人以上と言われています。膀胱に尿が十分に溜まっていないのに自分の意思とは無関係に膀胱が収縮するために頻尿になる病態です。原因は脳や脊髄の病気により膀胱のコントロールが効かなくなる場合や前立腺肥大症による排尿障害のために膀胱が過敏になる場合、加齢による老化現象の場合などがありますが原因不明のことも少なくありません。治療は膀胱の異常収縮を抑制する薬剤や膀胱容量を増大させる薬剤を用いるのが主体です。一方で行動療法という骨盤内の筋肉をトレーニングすることも効果的で薬物治療の効果を高める働きもあります。これらの併用でも効果が乏しい場合には難治性過活動膀胱と診断されます。2020年4月に難治性過活動膀胱に対しボツリヌス膀胱壁内注入療法が保険適用となりました。効果は通常、治療後2-3日で現れ、4-8か月間持続すると言われています。約80%の患者さんに症状の改善が認められており当院でも施行可能です。

☆神経因性膀胱

膀胱に尿が溜まると膀胱が弛緩することで畜尿量は増えていき、一定の閾値を超えると強い尿意とともに排尿の反射が起こり膀胱を収縮かつ尿道を弛緩させて尿を排出します。これらは脳・脊髄・末梢神経からなる神経の働きによってコントロールされています。神経因性膀胱とはこの神経の連絡路に何かしらの障害を来たすことで尿意を感じなくなったり、尿を溜めたり出せなくなる状態のことです。

脳の病気(脳梗塞や脳出血、アルツハイマー病など)や脊髄障害(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など)、末梢神経障害(糖尿病や骨盤内手術後など)などが代表的な原因です。症状は障害される神経の部位や病気の時期(急性期、慢性期)によっても異なります。とくに尿がうまく出せない症状のケースでは残尿が増えることで尿路感染や腎機能障害を招く恐れがあります。したがって治療において大事なことは残尿を増やさないことであり薬物治療で困難な場合には自己導尿や膀胱へのカテーテル留置が必要となります。

☆間質性膀胱炎

☆膀胱炎

☆腎盂腎炎

☆前立腺炎

細菌感染によって引き起こされる細菌性前立腺炎とそれ以外の要因の非細菌性前立腺炎に分かれます。細菌性前立腺炎は症状の経過により急性と慢性があり、とくに急性では頻尿や残尿感などの排尿症状だけでなく38度以上の高熱や倦怠感、筋肉痛などの症状も認められることが多く、また全身に感染が拡大しやすいため早急な抗菌薬治療が必要となります。非細菌性前立腺炎は会陰部から骨盤にかけて痛みや不快感、射精痛などを呈し、慢性非細菌性前立腺炎や慢性骨盤痛症候群とも言われています。病態は複雑で現段階では不明な部分が多いことから、薬物治療だけでなく誘因となる行動や飲食物、環境要因などを回避することも重要になってきます。

☆精巣上体炎

精巣上体とは陰嚢内で精巣の横に付着している臓器で精子を成熟させ精管へと送る役割を担っています。この精液が出る経路を細菌などが逆行性に感染することで発症します。陰嚢が赤く腫れて痛みを伴い、発熱や全身倦怠感などもしばしば認められます。若年者は性行為感染症に伴うクラミジアや淋菌、高齢者は大腸菌などが原因となることが多くいずれの場合でも抗菌薬治療が必要となります。

☆尿路結石

尿路結石症は戦後急増した疾患です。生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連が強く、男性7人に1人、女性15人に1人は一生の間に罹患すると言われています。尿路結石の多くは腎臓で作られ、尿の流れに乗り尿管に落ちて詰まることで症状を来します。詰まった局所の痛みは下腹部痛として、尿の停滞を来せば腎臓のある腰部の痛みも併発します。この痛みは激烈で結石疝痛と言われます。治療は結石の部位やサイズ、詰まり具合、発熱や腎臓の機能低下の有無などで決まります。5mm以下であれば大半は薬物治療と飲水による保存的治療で排石が期待できますが、10㎜を越える場合にはほぼ不可能なため結石を砕く手術が推奨されます。

☆腎癌

腎臓は腎実質という尿を作る部分と尿が集まる腎盂に分かれています。腎実質から発生する癌を腎癌と言います。最近では古典的3徴といわれる血尿、側腹部痛、腹部腫瘤などの症状を来さずに健康診断や検診などで偶然見つかるケースが増加しています。代表的な危険因子は喫煙や肥満などです。治療は腫瘍の外科的切除術を基本とし、腫瘍のサイズや場所によっては癌のみを摘除し腎機能温存を図ることもできます。

☆腎盂・尿管癌

腎盂から尿管、膀胱までは尿路上皮という同じ粘膜でできています。ここから発生した癌をまとめて尿路上皮癌と言います。腎盂癌と尿管癌は膀胱癌に比べて頻度は低いものの約40%は膀胱癌を合併すると言われています。膀胱癌と同じで血尿を契機に見つかることが多いですが、ほかに水腎症や側腹部痛も認めることがあります。また膀胱癌と違って腎盂尿管壁は薄いため進行が早いのもこの癌の特徴です。基本的には手術治療が選択されますが進行している場合には抗癌剤治療となります。

☆膀胱癌

血尿を主訴として見つかることが多い癌です。とくに無症候性血尿の20-30%に膀胱癌が見つかると言われています。男性患者は女性の約3-4倍多く、喫煙者は非喫煙者に比べて約2.5倍リスクが高いです。膀胱癌が疑われる場合には膀胱鏡検査が必須となります。当院では苦痛なく検査を受けていただけるように最新式の軟性膀胱鏡を導入しております。治療は経尿道的手術を行い、それにより得られる組織結果や病期診断に応じて追加治療などが検討されます。

☆精巣癌

精巣癌は10万人あたり1-2人と稀な疾患ですが若年男性に発症しやすい点では注意が必要です。代表的な症状は無痛性の精巣腫脹です。ときに痛みを伴うこともあります。停留精巣は重要な危険因子であり早期手術によってリスク低下が期待できます。精巣腫瘍が疑われた場合には精巣摘除術を施行します。得られた病理結果と病期診断をもとに追加治療の有無が検討されます。

☆尿道炎

男性の代表的な性行為感染症で排尿時の痛みと尿道からの排膿を来します。原因微生物は淋菌、クラミジア、その他に分かれます。一般的に淋菌性尿道炎は症状が強く非淋菌性尿道炎は症状が軽微ですが、それらの混合感染も認めます。淋菌とクラミジアは女性不妊の原因になりますのでパートナーも含めた治療が必要となります。

☆精索静脈瘤

精巣から心臓へ戻る静脈の還流障害により精巣周囲の血管が瘤状に太くなる状態です。左精巣静脈は右側に比べてうっ滞しやすい解剖学的な理由から左側が多いです。男性の15%に認められ、男性不妊患者の40%以上に認められます。無症状である場合には治療せずに経過観察となります。男性不妊で精液所見が悪い場合や陰嚢痛などの症状を来す場合には手術治療を行います。

☆LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)

加齢による男性ホルモンの低下によりうつ傾向になったり集中力の低下、性欲の低下、勃起障害などを引き起こす病態です。うつ病と診断されている男性にはこの病気が隠されている可能性があります。診断は問診と血中テストステロン値で行います。テストステロンは日内変動があるため午前中の検査を推奨します。50歳以上の方は前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSAを測定し前立腺癌の可能性が無いか精査しておく必要があります。治療はテストステロン補充療法で注射や塗り薬などがあります。(塗り薬は保険適応ではございません。)

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