女性のお悩み
女性に多いお悩み・症状
- 尿に血液が混ざっている
- 蛋白尿が出ている
- 尿が泡立つ
- 重い荷物を持ち上げた時など、腹部に力を入れると尿が漏れる
- 突然、我慢できないような強い尿意が起こる
- 急にトイレに行きたくなり、我慢できずに漏れてしまう
- 1日に何度もトイレに行きたくなる
- 夜中、トイレに行きたくなって何度も目が覚める
- 排尿時に痛み・かゆみがある
- 排尿してもスッキリしない
- 残尿感がある
など
臓器別の主な病気
膀胱
膀胱炎
大腸菌などに感染することで膀胱の粘膜で炎症が起こった状態です。頻尿、排尿痛、下腹部痛、尿意切迫感、残尿感、血尿などの症状が現れます。
女性は尿道が短いため、細菌感染が起こりやすく膀胱炎に悩まされることが多いです。
間質性膀胱炎
1ヶ月以上にわたって膀胱で原因不明の炎症が続く病気です。頻尿、排尿痛、尿を溜めると下腹部が痛むなどの症状が現れます。
神経因性膀胱
脳卒中やパーキンソン病などの脳の病気、また脊髄損傷や腰椎椎間板ヘルニアなどの脊髄の病気により、脳と膀胱を繋ぐ神経が障害されて起こる膀胱機能障害です。頻尿、尿もれ、尿意はあるのに排尿できない、尿閉、溢流性尿失禁などの症状が起こります。
過活動膀胱
本人の意志とは無関係に膀胱が収縮して、突然、我慢できないような強い尿意に襲われ、トイレまで間に合わずに漏らしてしまったりする病気です。尿意切迫感、切迫性尿失禁、頻尿(昼間頻尿・夜間頻尿)が代表的な症状です。
当院では難治性過活動膀胱へ“ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法”を行っています。
尿もれ
本人の意志とは関係なく尿が漏れてしまうことを尿もれと言います。
尿もれのタイプは様々で、腹部に力を入れると尿が漏れる腹圧性尿失禁、急に強い尿意を感じてトイレに行きたくなるが、我慢できずに漏れてしまう切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が合併した混合性尿失禁、尿意はあるものの自分の意思では排尿できず、少量の尿が漏れ出てしまう溢流性(いつりゅうせい)尿失禁などがあります。
腎・尿管
腎盂腎炎(じんうじんえん)
大腸菌などに感染することで起こる腎臓の髄質の炎症で、排尿痛、頻尿、残尿感などの症状が起こります。軽度の腎盂腎炎であれば抗菌薬の内服で治すことが可能です。
尿路結石
尿路にできた結石のことで、結石ができる部位によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と分類されます。お腹や背中、わき腹の筋肉の痛みなどが起こり、特に尿管結石ができる激しく痛みます。
腎がん
腎臓で尿を作る役割を担う腎実質にできる悪性腫瘍(がん)です。初期はほとんど無症状ですが、進行すると血尿、発熱、腹部の違和感などの症状が現れます。
腎盂・尿路がん
腎盂・尿管にできる悪性腫瘍(がん)です。初期にはほとんど無症状ですが、特徴的な症状として無痛性の肉眼的血尿があり、痛みをともなわない目で見て確認できる血尿が出る場合には注意が必要です。
尿道
骨盤臓器脱
出産、加齢、肥満、慢性的な便秘などが原因で、子宮、膀胱、直腸、小腸、膣などの臓器が骨盤外へ脱出した状態です。頻尿、尿もれ、残尿感、尿が出にくいなどの症状が起こります。
尿道カルンケル
尿道の出口にできる良性腫瘍で、出血、排尿痛、排尿時の異物感などの症状が起こります。女性の尿道できものとして最も多いとされています。